日経TESTのデザイン計画を手掛ける佐藤可士和氏インタビュー

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日経TESTのビジュアルデザインを手掛けた佐藤可士和氏インタビュー


1965年東京生。博報堂を経て「サムライ」設立。スマップのアートワーク、明治学院大学のブランディング、NTT DoCoMo「FOMA N702iD / N703iD」のプロダクトデザイン、ユニクロNYグローバル旗艦店のクリエイティブディレクション、国立新美術館のビジュアルアイデンティティーとサイン計画等、進化する視点と強力なビジュアル開発力によるトータルなクリエイションは多方面より高い評価を得ている。東京ADCグランプリ、毎日デザイン賞ほか多数受賞。明治学院大学客員教授、多摩美術大学客員教授。著書に「佐藤可士和の超整理術」(日本経済新聞出版社)。
http://kashiwasato.com/

佐藤可士和×日経テスト

ビジネスをしていく上で、「経済知力」はとても大事なことだと思います。そういうものを身につけたいと思っても、きっかけはなかなか無いですよね。日経TESTのような分かりやすいきっかけがあると、ビジネスパーソンにとっても社会にとってもとても良い事だと思ったので、お手伝いができればと引き受けました。

シンボルマークのNTはNIKKEI TESTの頭文字です。青の1つずつのドットは、経済に関する色々な知識や知力、情報を表しています。そういったものが湧き上がって、拡散し、積み重なっていくようなイメージでシンボルマークをデザインしました。
青という色は、例えば赤などに比べると、非常に理性的な色です。青を使うことで、日経TESTにふさわしい知識・理論・品格などをイメージしています。立ち上げてから、あるスピード感を持って世の中に浸透させることを考えると、イニシャルをモチーフとして使うということは非常に有効なコミュニケーション手段だと思います。

佐藤可士和×経済知力

僕はクリエイターなので、いわゆる経済みたいなことから一番遠い職業だと仕事を始めたときは思っていました。しかし現在では経営者の方と直接お目にかかって仕事をしたりすることも多く、知らないうちに経済の世界に入っていたのです。様々な業種の企業や商品のブランディングをしていると、当然のことながら幅広い知識が必要になってきます。クリエイティブやデザインは実は、そういうベースの知識が無ければ成り立たないし、機能しないのです。

現在はインターネットのおかげで、情報の取り方がだいぶ変わってきています。以前は情報収集すること自体に意味がありましたが、いまは膨大にある情報から自分の視点を持ってどんな情報をどう選ぶかという選択眼が問われる時代だと思います。かつ、その選択眼を養うために、ベースになる知識というのは非常に重要で、その知識はある程度の幅を持ったものでなければならない。そういうものを身につけることが、その人独自の視点の軸を形成していくと思うのです。

日経TESTがもたらすもの

ビジネスを行うということは、必ず何かの問題に直面し、それを解決していくことになります。どんな職業でもそうでしょう。目の前の事だけを考えているだけでは明快な解決策は出ないでしょう。ですから日経TESTのような、ある幅を持った知識を身につけることが大切になってくるのです。物事を俯瞰的に見る目を持ち、色々な視点を自分のものにすることは、ビジネスを進める上で必ず役に立つと思います。日経TESTはそのためのとてもよい機会になると思っています。

ビジネスの世界に身を置くなら、世の中の動きに常に敏感であってほしいですし、そういうマインドがとても大事だと考えています。ですから経済知力に対してミーハーな感じというか、そういうのをおもしろいと思う気持ちを持つことがまず第一歩。ミーハーっていうと良くない感じがするかもしれませんが、人が何かにビビットに興味を持てる感性がミーハーということですので、僕はビジネスにおいて、そういうマインドを持つことは、向上心のスタート地点だと言えると思います。

逆に一番良くないのは、自分のやっていることだけに閉じこもって、そこの知識は深くなっても、周りが全然見えてなかったり、社会とのかかわりを気にしてなかったりすることではないでしょうか。そうなると仕事をしていても、コミュニケーションが上手くできないので結局、スムーズにプロジェクトを進めることができない。いつもアンテナを外に向けていることが大事かと思います。

日経TESTがビジネスということを分かりやすく社会に提示できれば、楽しんで仕事をしたり、勉強ができるようなムーブメントを社会に発信できるのではないかと期待しています。僕はビジネスパーソンの経済知力を上げ、ひいては日本の経済を元気にする役割を担うことに繋がると思っています。

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監修委員会